どうして温湿度計が必要?
ピアノを良い音で長く使うためには置き場所の温湿度管理がいちばん重要です。
感覚ではなく数値で見てしっかりと部屋の環境を把握するためにも必須のアイテムが温湿度計です。
まずは部屋の環境を知ることから。
2種類の温湿度計
【アナログ】
◯ 針の位置でパッと見で確認できる
◯ デジタルよりも精度が高い
◯ 電池が必要ない
☓ デジタルにくらべて寿命が短い
☓ ピアノの音に針が共鳴して雑音が鳴りやすい
【デジタル】
◯ 正確な数値を確認できる
◯ 機種によっては最高、最低温湿度の記録ができるなど機能性が高い
◯ アナログに比べると寿命が長い
☓ 電池が必要
☓ アナログに比べると精度が低い
ピアノにはデジタル温湿度計がおすすめです。細かい数値がそこまで重要なわけではないのでデジタルの精度で十分ですし、かんたんに確認できるのでチェックが面倒になりません。ピアノの音による雑音が起こりづらいのも理由です。
デジタルにしか無い機能で、リセットしてからの最高・最低の温湿度を確認できるタイプであればさらに管理がしやすくなります。
もちろん見た目やお部屋の雰囲気などのお好みでアナログを選んでもOK
おすすめの温湿度計
ぜんぶ自宅で使ってみました。
とりあえずかんたんにチェックしたい場合
コンパクトで邪魔になりません。そのまま立てて置いても安定感がありますし、少し厚みがありますがネジで壁掛け、マグネットで貼り付けることも可能です。温湿度の最高、最低も記録でき、とりあえずはこれを買っておけばまちがいないです。
しっかりと部屋の環境を整えたい場合【一番オススメ】
グラフで7日分の温湿度の推移が確認できるので、いない間の部屋の環境を確認してより最適な状態に整えやすくなります。本体は少し大きめですが表示が見やすく日々の確認が苦になりません。
別の場所からも確認したい場合
アナログのおすすめ
置き場所にも注意
正確に計測するためには、日光やエアコンの風などが当たらない場所に設置してください。確認するのがめんどくさくならない、見やすい場所の目の高さがおすすめです。
温湿度計の寿命は意外と短い
あまり知られていないのですが温湿度計の寿命は短く、アナログが約3年、デジタルが5年くらいです。アナログはバネの劣化、デジタルはセンサーの劣化により反応が悪くなったり、全然違う数値を示すようになります。
もし古いものが家にあっても使用せず、新しいものを購入してください。
少しもったいない気もしますが精度が命なので...
とにかくまずはご用意を
温湿度計でピアノの置き場所の環境を知ることはピアノ管理の第一歩です。すぐに環境を整えられない場合でもまずはどんな状況かを把握しておくだけでも意味がありますので、もし温湿度計をお持ちでなかったり、古いものしかない場合はぜひご用意を!