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5月〜10月は除湿機でピアノの湿気対策をしましょう
 
梅雨時期はもちろん、湿度の高い地域や地下室などのピアノにも

2021/5/2 再掲載
 
梅雨が嫌いなのはピアノも同じ


元々ヨーロッパで生まれたピアノは日本の四季の変化には弱く、5月頃からの多湿の季節には対策をしないと演奏に支障が出てきます。
 
木やフェルトが膨らむので鍵盤が重くなったり、急に音が出なくなることもあります。細かいたくさんの部品がギリギリのサイズで組み合わさっていますので、湿度が数%上がっただけでもガクッと調子を崩します。また、本体の歪みが大きくなり極端な音の狂い方をすることもあります。
 
唯一にして最大の対策は、除湿機をつかうことです。
 
除湿機の種類


除湿機にはコンプレッサー式とデシカント式の2つのタイプがあります。それぞれの特徴は・・・

  コンプレッサー式  デシカント式
原理 コンプレッサーを通して冷媒を循環させる
エアコンの“ドライ”と同様の方式
乾燥剤により除湿、ヒーターで水に変換
有効な季節 気温が高い場合に有効(梅雨〜夏) 気温が低くても使える(1年を通して)
室温への影響 上がりづらい(1℃〜2℃) 上がりやすい(3℃〜8℃)  
本体のサイズ 大きめ 小さめ
運転時の音量 大きめ 小さめ
消費電力・電気代 低め 高め

 
ピアノにはどっちが適してる?


ピアノに必要な「部屋の湿度調整のため」にはコンプレッサー式がおすすめです。使用するのが梅雨から夏にかけての気温が高い時期であることと、湿度を一定に保つために長時間使用しますので消費電力が小さいのもメリットです。また、デシカント式ほど室温が上がりませんので、快適な温度でピアノを弾くことができます。(特に防音室などの密閉された狭い空間でデシカント式を使うと我慢できないほど暑くなることもあります)
 
結局どれを買えばいいのか


ピアノ用として除湿機を選ぶときに大事なのは湿度の設定ができることです。
 
そもそも市販されているほとんどの除湿機は「部屋の湿度を一定に保つ」ことではなく「部屋干しの衣類を乾かす」用に作られています。衣類を早く乾かすためにどんどん湿度を下げますので「湿度何%に保ちたい」という要望には応えてくれません。ピアノはとにかく乾燥させればいいというわけではなく、最適な温湿度(温度約23℃/湿度約50%)にする必要があります。湿度設定ができるものはあまり多くはないので選ぶのは逆に楽です。
 
リビングなど広い空間には・・・
 

三菱/MJ-P180SX 
 

 

和室19畳/洋室39畳までOK
タンクが大きい
運転音が静か
1ヶ月の電気代の目安:最大約6,700円(常にフルパワーで運転しないので、実際にはこれより安くなります)

 
※毎年新モデルが出ていますが、モデル名とパネルの色などの変更のみのため、以前のモデルP-180RX(2020年モデル)P-180PX(2019年モデル)の在庫があれば安価に購入できる場合もあります。
 
 
6畳の個室などには・・・
 

アイリスオーヤマ/IJC-J56
 

 

和室6畳/洋室13畳までOK
価格が安い
消費電力が少ない
1ヶ月の電気代の目安:最大約2,800円(常にフルパワーで運転しないので、実際にはこれより安くなります)

 
※切り忘れ防止機能で24時間で一旦運転が停止しますので、水を捨てる際などに一度電源オンオフをする必要があります。
 
(2021年5月2日現在の情報です)
 
効果的な使い方


ピアノにとっては湿度の差が大きいことも負担になります。理想は常に一定の湿度になることですので、50%もしくは60%に設定をして24時間運転をしておけば、あとは勝手に一定に保ってくれます。タンクがいっぱいになり運転が止まると急激に湿度が上がってしまうので、寝る前やお出かけの際はなるべく水を捨てるようにすると安心です。
 
エアコンの除湿ではダメ?


エアコンでは除湿力が足りず、設定温度をそうとう下げないと理想的な湿度までは下げてくれません。またそれをキープするのも苦手です。
結局、ピアノ用としては専用の除湿機が必要になってきます。
 
※エアコンの除湿についてはnoteにくわしく書いています

 
対策をしても症状があるときは


湿気対策をしてピアノに負担をかけないことで確実にピアノの調子は良くなり寿命も伸びます。しかし対策をしても湿気による影響は少しずつ溜まっていくこともあり、不具合が100%起こらないわけではありません。
音が出ないなどの症状が一度でも出たところは天気が良くなると一時的に直ることもありますが、根本的には修理が必要なことも多いです。不具合が出た音はメモなどに控えておいていただくと、より正確なメンテナンスができるのでおすすめです。
 
ピアノセルフチェックシート
 
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