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新品ピアノの育てかた
 
製造から3年くらいまでは『新品』と呼ばれる大事な期間です

2021/1/18 掲載
 
新品ピアノの特徴


新品のピアノはとにかく音が狂います。新しい弦がまだ良いところまで伸び切っていないことが一番の原因ですが、さらに本体も馴染んでいないことや部品が固く調律がスムーズにできないことなども合わさり、どんなピアノも初回の調律後1ヶ月以内には狂いがはっきりわかるレベルに狂います。
 
音自体も硬かったり奥行きが足りなかったり、いわゆる「鳴らない」状態です。
 
鍵盤やアクションの部品(木材やフェルト)が縮んだり膨らんだりを繰り返すためタッチも安定せず、音が出ない、鍵盤が戻らない、音が止まらないなどの不具合も高確率で起こります。
 
 
新品のあいだにやるべきこと


不安定な状態は基本的に新品のあいだ続きますので、この期間はとにかく調律を何度も行うことが必要です。
 
半年以内の間隔で調律を繰り返していくと同じ期間での狂いが少なくなってきます。その都度不具合箇所も修理や調整をしていくとだんだんタッチも安定してきます。
 
もちろん弾くことも大切で、たくさん弾いて部品同士を馴染ませていくと硬さがとれ、だんだんと鳴るようになってきます。
 
新品の状態を脱して「安定した」と言える状態になるまで最低でも3年はこれらを確実に行っていく必要があります。(ピアノと環境によっては5年くらいかかる場合も)
 
 
安定した後やったほうが良いこと


調律もタッチも安定したら一度、3年経って成長したピアノに合わせた全体の再調整を行うことをおすすめします。
 
内容としては

 ・ハンマーの形、弦への当たり方を整える
・鍵盤の分解清掃、アクション部品の全調整をして部品の位置、動きを整える

 などです。
 
これを行うと「ベストな音色とタッチで」安定した状態となります。
これでやっと快適なピアノライフのスタート地点に立つことができます。
 
 
最初の3年はそのピアノの一生に大きく影響します


スタート地点に経つまで最低でも3年。この新品期間にきっちりと育てるとその後長く良い状態を保ちやすくなります。逆にこの期間をおろそかにしてしまうといつまでも安定しなかったり、良くない状態で固まってしまったり後々ずっと引きずります。
ピアノの一生を左右すると言っても過言ではない最初の3年間、気の長い話でなかなか大変だと思いますが、せっかくなのでぜひ変化を楽しみながら育ててください。
 
 
イラストでまとめ